やっちまった状態
うちのクリボンは、基本的に食が細い。
でもって、最近は特に、「花より団子」ならぬ「ご飯より撫デレ」傾向が強かった
・・・と言うのは、お伝えしましたよね?
スギ教官の「素フード折檻」も効果が出たのは数日のみ・・・。
「撫デテケレ~、撫デテケレ~」と、横にベッタリくっついてばかりで、
ここ数日は、ちっともフードを食べなくなっていた。
病気かとも疑ったが、本人は至って元気。
広っぱに放牧しに行くと、ピョンピョン飛び跳ねて遊んでいるし
相変わらず何が楽しいのか、走りほうけている(笑)。
だけど・・・食べないのはマズイ。
お腹がキュルルル~っと鳴っているのに、まったく食べないのは、
見てるこっちが切ない。
そんな数日が過ぎ、昨日も「どうせ食べないだろう」と、
半ばあきらめながらもフードを差し出した。
・・・フードを入れた皿を軽くにおいで、すぐハウスに入る。
ジッと、こちらの様子を伺っている。
まったく食べる気配がない。そのまま遊びに入る。
これがここ最近のパターンで、昨日もまったく一緒だった。
散々撫でて、かまって、遊び尽くした午前12時頃、
考えなしで手にすくい、ニッコリ微笑んでフードをさしだしてみた。
あれっ、食べるぞ!?
どんどん手で与える、どんどん食べる!!!
ついでに「えらいなあ、上手に食べるや~ん♪」と褒めてやると、
今度は自分から皿に顔をつっこんで食べだした。
・・・この瞬間、見当がついた・・・。まさに、やっちまった状態。
さくさくっとご飯を食べないクリボンに対して、日増しにイライラが募っていた私達は
「早く食べなさい!!!」だの「食べるまで遊んであげない!!!」
(結局食べないから、かまってもらえない)だの、イライラの極致↓↓↓。
きっと顔だって、どこかの鬼ババアみたいになっていたのよ・・・。
その結果、クリボンにとってご飯は嫌な事になってしまったのだ。
クリボンの育ての親、須藤さんから聞いた子供時代の話だが、
「抱っこしてその場に下ろしたら、どうしていいか解らずにその場で立ち尽くしていた」
そんなボヨヨ~ンとした性格の子にイライラと接したら、
想像以上にこっちのマイナス感情を察し、さぞやブルーになっていただろう。
最近、すっかりガラが悪くなっていたので忘れていたが(笑)、
本来の彼は「静かで、繊細」という言葉がピッタリだった・・・ように記憶する。
しかも確かに、あんにゃろの甘えもあるが、
正直「体、細いんだから、与えたご飯位きっちり食べなきゃ!」と
ムキになっっていた私。
そして、クリボンの性格を考慮せずにイライラしてしまった結果、
招いてしまったのは最悪な因果関係。「ご飯=コワイ=見向きもしない」。
いやあ~・・・参りました。
今後、ご飯の時間はしっかり集中していただき、食べなかったら皿を引く。
元々食が細く、食にあまり興味がない以上、残すのはしょうがない・・・と諦める。
でも、食べてる時に口やかましく言ったり、残したからって怒る事だけは、
絶対しないでおこうと心に誓った。
そうそう、それに忘れてました。
うちのモットーは「何事も、面白おかしく」~だった(笑)。
楽しい食事時間にしよう、クリッパー。